ゼットさんの出版手記

メディアのお仕事とかしたときの覚書とか。

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『GAMEGRAPHICS IN JAPAN』
メタルギアシリーズADの新川さんインタビュー、FFやドラクエとかのコンセプトアーティスト富安さんインタビュー書いたよ。on MdN Vol.236

 

 ええとすいません、発売日を既に1週間ばかり過ぎてますけどねwww

 ってわけでデザイナー向け業界誌の老舗、月刊『MdN』さんがゲームの特集をするというので呼ばれて、取材してきました!

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MdN (エムディエヌ) 2013年 12月号 [雑誌]

 

 担当は2件、コナミさんとINEIさん。インタビュイー(取材対象者)には、どちらも業界内にて素晴らしい実績を残されてきている方が取り上げられています。

 MdNという雑誌自体を知らない方向けに説明申し上げておきますと、MdNは月刊誌でかつ通巻236号を数えるという、かれこれもう20年近く続いている超老舗のデザイン系クリエイター向け雑誌でありまして、主にはDTPノウハウやデザインTIPSなどを詳細にわたって解説したり、デザインといっても多岐に渡るものを網羅しポスターからCDジャケット、装丁、イラストに至るまで様々なトレンドを紹介したりといった、静止画ビジュアルクリエイター御用達のテーマを創刊時よりずっと追求し続けられている大変ハードコアな雑誌であります。

 MdNさんが取り上げる題材としては、これまではやはり印刷物のデザインやイラストレーションなどといった静止画ベースのものが中心でありまして、「ゲーム」がお題目として取り上げられるのはなかなかレアなケースと言えましょう。というよりも、やはり静止画TIPSが中心となっている雑誌ですので、大きな版権モノ自体の取り扱い自体が少ない感じですかね。ですが、昨今やはり映像やらインタラクティブコンテンツのデザイン、というテーマのほうが重要性を帯びかつ注目度も高くなっているワケでして、これからはそのあたりの分野もどんどん取り扱っていくゼット! ……ということなのかな、などと個人的には思ったりしております(あくまで個人的にです)。

 記事傾向としましては、TIPS系は非常に質実剛健で詳細な制作手順解説が行われている記事が多い半面、取材記事に関しては作品よりも「人」を中心テーマに据えたクリエイター啓蒙的な切り口のコンテンツで、読み物に徹している記事が多いと思います。んで、今回ワタクシが請けたお仕事もそんな感じでありまして、「人」をテーマに据えQ&Aスタイルで、その人となりまで紹介しながら作品メイキングも語っていくという感じに仕上がっております。

 

メタルギアソリッドシリーズ・アートディレクター
新川洋司氏インタビュー

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 こちらが6ページあり、かの氏の経歴からメタルギアを手掛けるようになるまで、キャラクターがいかにして描かれていくか、そしてその手法と考え方、メタルギアという大変ハードコアな題材をどのように説得力を持たせ、かつ生き生きと人物を描いていくのか。最新作『メタルギアソリッド5 THE PHANTOM PAIN』の貴重な制作途中のイラスト含め、画像をふんだんに掲載しながらの紹介記事となっています。

 新川さんがなんで筆ペンで描いてるのか、どういう風に描いてるのか、そういうことに興味がある方には大変興味深く読めるのではないかと。

 やはりビジュアルの超スペシャリストは、筆ですべてを物語るのでしょうか。取材時にはちょっとシャイな感じの新川さんでしたが、それでもなるほどと思わせられる制作手法や考え方、アプローチを多くご教示いただきました。いやー、すごいっす。

 

INEIコンセプトアーティスト
富安健一郎氏インタビュー

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 こちらは4ページ。富安さんはコンセプトアーティストとして、ゲームでは『ファイナルファンタジー11』『ドラゴンクエスト10』、映画ではちょっと前に話題になった『キャプテンハーロック』などを、独立されながら手掛けられているスゴイ方です。日本において“コンセプトアート”でメシを食っている人はきわめて少なく、この道の第一人者の一人と言っていいでしょう。ちなみに、コンセプトアートってなんぞや???って方にも大変わかりやすい解説を、インタビュー中で語っていただいております。なので、ここではその役割についての詳細は書きませんが、お話も非常にうまく、ドローイングだけでない独立系クリエイターとしてのプロっぽさというか、「あぁ、さすが外から呼ばれてビッグネームのお仕事をされている方だな」というオーラをばんばんに感じるインタビューでありました。

 記事内容は、上記『FF』や『ドラクエ』というビッグネームをとりあげつつ、どのように作られていくのか、どう考えて作るのか、コンセプトアートというものの在り方、などをまとめております。こちらも非常に面白い内容になってますので、手にとって見ていただけると。

 「綺麗に仕上げたい職人としての絵描きでなく、0から1を作りたい絵描き、が食っていくためには」という、なかなか深い示唆もこのインタビューには含まれているものと思われますので。

 

 ゲーム特集は、そのほかに『アーマードコア』シリーズ最新作、『VERDICT DAY』のメカデザインの取材記事があり、全体としては序文&3つの取材記事で構成されたかなり濃い内容に仕上がっております。自分が担当したのは上記2つですが、特集丸ごと読み応えある内容ですんで、ゲームグラフィックス、特にその中で使われるビジュアルアートやイラストレーションなどの手描きビジュアルに興味がある方は、一見の価値アリかと思われます。その辺のかたは、ポチっとよしなにおねがいしますZ!!!!!

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 なお蛇足としまして、今回の著者表記は「取材・文」となっておりますが、このへんの表記からの情報の読み取り方を少しご紹介しましょうかね。

 出版社によって違いは多少あるとは思いますが、「文:○○○○」などといった表記の場合、純粋にライティングのみを担当していることが多いですね。この場合、取材現場でのインタビューは、著者ではなく同行している編集部の誰かが聞き役になっていることが多いと思います。そして、表記に「取材」が入っていれば、多かれ少なかれライターがインタビュアーを兼ねています。これが今回の「取材・文」パターン。

 さらに、「構成・文」といった表記もあります。この場合は、画像の選定はもちろん、タイトリング、冒頭のリードテキスト、本文、キャプション(画像説明文)等含めて、誌面を構成する情報素材をすべて、表記された人が扱って誌面を作っているということを指します。場合によっては、記事の題材選定や取材先との交渉まで行い、すべてをハンドリングしていたりします。まあその場合は、「企画」や「編集」といった表記が付いたりもしますかねー。以前のCGWORLDで自分が企画立案してやった『スマホゲーム最前線』特集なんかが、「企画・構成」をやってますんで、これに当てはまる感じです。

 ただ、「編集」の表記にはちょっと特別な意味があります。これは、最後まで責任を持ってその企画を終わらせる(責任を持つ)人につきますので基本編集部さんになります。なんで、あんまり記事の誌面上で、「編集・文:○○○○」なんてのは見ないと思います。それにあくまで編集は裏方に徹しているので、奥付(最後のほうにある雑誌作った人一覧みたいなページのこと)に載ります。フリーランスでホントのホントに最後まで見る「編集」まで担当する場合もありますが、その場合もこの奥付に「編集:○○○○」または「編集協力:○○○○」なんてかたちで掲載されます。

 あ、ホント蛇足だったかw大半の人にはどうでもいい情報やな、これww

 


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